歌人としての源実朝

2022/10/21 金曜日

先週は
NHK大河ドラマ【鎌倉殿の13人】を観ました。

世の中は 常にもがもな 渚漕ぐ
海人の小舟の 綱手かなしも

(世の中の様子が、こんな風にいつまでも変わらずあってほしいものだ。波打ち際を漕いでゆく漁師の小舟が、舳先(へさき)にくくった綱で陸から引かれている、ごく普通の情景が切なくいとしい。)

ん?この歌、聞いたことがあるな。小学6年の頃、
はまった百人一首の中にあったはず???

やっぱりそうだ!
鎌倉三代将軍、源実朝の歌でした。
48年の時を経て繋がりました。

鎌倉時代にも、ひときわ優しい心と鮮烈な感性を持ちながら、わずか12歳で鎌倉幕府将軍となり、複雑な政治の世界に翻弄され悩み抜きながら名歌を作り、28歳の若さで暗殺された天才歌人。

歌と人物が結びついだ瞬間、時代背景や詠人の人柄が結びついて、感慨深いものがありました。

いやぁ、もうだんだんドラマの流れについていけなくなっていましたが、この一首でまたドラマに引き戻されました。